伊坂幸太郎 "アヒルと鴨のコインロッカー"

"重力ピエロ (新潮文庫)"に続いて、伊坂幸太郎は2冊目
この人の文章はエグい内容も含んでいるのに、ものすごく爽やかで透明感が感じれるところが好き

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?
そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
注目の気鋭が放つ清冽な傑作。
第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

現在と過去を1章ずつ読んでいく仕立て、時間の流れを崩さずに、現代で過去を語ろうとすると次の章でその場面だったり
こういう構成は大好きだ
きっちりかっちり終わらず、読み手に影響を与えてしまうんだなぁ
ミステリィ読みとしてはこういう読了感はどう処理したらいいのか分からないのであった

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)