book

浅田次郎 "歩兵の本領"

浅田次郎は初読み、ミステリィじゃない本を読むのも久しぶり 名誉も誇りもない、そして戦闘を前提としていない、世界一奇妙な軍隊・自衛隊。 世間が高度成長で浮かれ、就職の心配など無用の時代に、志願して自衛官になった若者たちがいた。 軍人としての立場…

米澤 穂信 "犬はどこだ"

初めて読む作家、読みやすく半日くらいでサクっと読めちゃう 開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。 ―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。 しかも調査の過程で、このふたつはなぜ…

荻原 浩 "噂"

久々の読書ネタ、ここんとこは好きな本を読み返してばかりいたので、新作は久しぶりです 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。 香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女…

石持浅海 "扉は閉ざされたまま"

青の炎に続いて倒叙ミステリィです 大学時代のサークルの同窓会で殺人事件が発生 ある理由から何としても扉を開けさせたくない犯人と、扉を開けて確認したい探偵役との駆け引き 論理的に推理を進めていく探偵に好感が持てる 理系ミステリィと言ってもいいん…

貴志祐介 "青の炎"

映画化されてたよね 櫛森秀一は17歳の高校生。 ある日、すでに離婚したはずの母親の再婚相手である曾根隆司が、突然家に居ついてしまった。 母親や妹に暴力や恐怖感を植え付ける曾根に次第に秀一は憤りを感じるようになっていく。 そして秀一は家族を救うた…

伊坂幸太郎 "陽気なギャングが地球を回す"

またまた伊坂 読み始めた日に映画版を見たid:spe03と会ったので、キャスティングを教えてもらった 『えー響野が佐藤浩市!!』って思ったけど 微妙に設定が違うらしい、それはそれで・・・ ドライな伊坂節はこういう犯罪モノにむいてるみたい ベースになる部…

伊坂幸太郎 "グラスホッパー"

グラスホッパー (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2007/06/23メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 172回この商品を含むブログ (523件) を見る 妻の復讐を目論む元教師「鈴木」。自殺専門の殺し屋「…

石持浅海"アイルランドの薔薇"

読みたい本を探すのも結構大変で、もっぱらすぺ3氏のの書評読んで選んでる日々 今日は石持浅海、初めて読む作家であるアイルランドの薔薇 (光文社文庫)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/09/10メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含む…

伊坂幸太郎"オーデュボンの祈り"

オーデュボンの祈り (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/11/28メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 154回この商品を含むブログ (836件) を見る伊坂幸太郎のデビュー作だそうで、この頃から胸クソ悪くなるような悪鬼外道を書かせ…

貴志祐介"硝子のハンマー"

貴志祐介は毎回違うものを創る家具職人みたいなイメージ、ホラー・ミステリィ・SFを素材にその都度違った作品を書いてる そんで今回の"硝子のハンマー"は完全にミステリィ硝子のハンマー (角川文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2007/10/…

上遠野浩平 "ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド"

ブギーポップ・シリーズ、1年半ぶりの最新作 剣と魔法の世界だったラノベの舞台を、現代の少年少女にパラダイムシフトさせたとも言われている作者 ちょうど10周年になるそうです、感想と合わせてその辺もツラツラとブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッ…

伊坂幸太郎 "アヒルと鴨のコインロッカー"

"重力ピエロ (新潮文庫)"に続いて、伊坂幸太郎は2冊目 この人の文章はエグい内容も含んでいるのに、ものすごく爽やかで透明感が感じれるところが好き 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、彼はいきなり…